彼らがいかに泥臭い道のりを歩んできたかを知ることができます。

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The Wright Brothers

 

The Wright Brothers』とは、世界初の飛行機操縦者で有名な自転車屋の兄弟“ライト兄弟”が、世界で初となる有人動力飛行を可能にするまでの物語を記した伝記とされてます。

 

ライト兄弟という名を聞けば教科書で初めて目にした人が多いため、遠い昔の偉人のように感じてしまいがちです。
しかし、彼らが初めて有人動力飛行を実現したのは1903年のことで、想像するよりつい最近の出来事だと言うことがわかります。

 

1999年にはアメリカで非常に有名なLIFE誌が企画した、“この1,000年で最も重要な功績を残した世界の人物100人”に選ばれました。
彼らの功績はこの1,000年という単位で偉大なもので、素晴らしい逸話の持ち主だと言うことが伝わってくるのではないでしょうか。

 

あらすじ

 

タイトルがそのまま「ライト兄弟」であることからわかるように、自転車屋を営む彼らがいかにして苦労を乗り越え、どのように有人動力飛行を実現させたのかというストーリーが記された伝記になります。

 

牧師の子として育った兄弟は、大学には通わなかったものの、常に勤勉で誠実な態度を取るような人物でした。
そんな彼らは生活のために自ら自転車屋を立ち上げるわけですが、それと同時に自転車屋の売上だけを資金として飛行機制作を突き進めていきました。

 

当時、公的な機関に支援を受けていた開発者も多くいる中で、ライト兄弟は立ちはだかる様々な難題に対して、着実な研究、数多くの実験を持って有人動力飛行を成功に導いたのです。
この伝記にはライト兄弟がいかにして飛行機を完成させたか、そして努力の天才の苦悩すべてが記されています

 

感想

 

生活費と活動費を生み出すために自転車屋を営みながらも、愚直に学び、何度も失敗を重ねてようやく成功にたどり着いた泥臭いサクセスストーリーは、全米が認めたベストセラーの名に恥じない作品だと胸を張って言えるでしょう。

 

当時はライバルとなる研究機関がすでに存在していたため、世の中にライト兄弟を疎ましく思う気持ちがあったことも包み隠さず記されています。
決して明るいだけではない物語であるにも関わらず、読み終わった後に読者の心には、熱い気持ちが芽生えることでしょう。
間違いなく歴史に残る1冊です。

 

The Wright Brothersがオススメな人は

ライト兄弟を「人類で初めて空を飛んだ兄弟」程度の認識の方は少なくありません。
しかし、この『The Wright Brothers』を読めば、彼らの歩んできた道のりがいかに泥臭いものであったのか知ることが可能です。

 

また、父や妹といった家族の存在も深掘りされています。
ライト兄弟のことを深く知りたければ欠かせない1冊とされています。
しかし、ライト兄弟に興味がなくても“偉人の中でも努力で夢を成し遂げた人物”に学びを得たい方にとって、オススメの1冊になるのではないでしょうか。