日本で親しまれているノルウェイの森(村上春樹)を洋書として紹介します。

村上春樹の大ベストセラー『Norwegian Wood』~「ノルウェイの森」の洋書版

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Norwegian Woodとは

Norwegian Wood』とは、1987年9月に刊行された、小説家村上春樹による長編小説です。
日本では周囲から挙げられた多数の意見を参考に名付けられた、『ノルウェイの森』というタイトルで愛される作品となりました。

 

元々は上下巻で1冊ずつの2冊で完結する作品となっており、合計すると累計発行部数は国内だけで1,000万部を突破している大ヒット作品です。
内容については、作者本人から「この作品の根幹にあるモノは、自身の中で失われてきた“犠牲者”についての話である」と言及されています。

 

あらすじ

 

物語は主人公であるワタナベが、学校を卒業して文筆業に従事している37歳の時、飛行機で聞いたビートルズの「ノルウェイの森」をきっかけに、学生時代の回想を行うことから始まります。

 

ワタナベは大学生時代を東京にある私立大学の文学部演劇科で過ごしました。
以前から友達は少なかったものの、1年ぶりに再会した友人の元恋人である直子、そして同じ寮の永沢との交流をきっかけにそれまでの友人観を大きく揺さぶられることになります。

 

以降、退屈さに耐えるだけだった大学という訓練場は、主人公である学生時代のワタナベ、そして先述した永沢と有人の元恋人直子、さらに1冊のノートがきっかけで知り合った活発な女性の緑という友人たちを起点として渦巻く衝撃的な人情劇を描いた作品となるのです。

 

感想

 

国内に村上春樹作品のファンは多く、新作が発売されることが決まれば必ずマスコミに取り上げられるほど著名な作家です。
また、熱狂的な一部のファンは「ハルキスト」と呼ばれ、彼らの作品に対するメッセージを読むだけでも、十分に面白いと言えるでしょう。

 

ノルウェイの森』は、一貫して悲しみが展開されるストーリーとなっています。
重たさと言えば村上春樹作品の最たる部分ともされますが、特に本作では人間描写に注目が集まる構成となっています。

 

英訳では感情的な日本語とは異なり論理的な表現が新鮮に見受けられました。
一度読んだだけでは流してしまうような表現でも、再読することで理解が深まる面白みがある作品です。

 

Norwegian Woodをオススメできる人

 

『ノルウェイの森』は作品を書き上げる上で、それまでに出版されている『』や、ストーリー上に直接関係ないとされつつも『めくらやなぎと眠る女』といった短編小説が下敷きにされています。
過去の村上春樹作品を踏襲している場合は、初見の読者とは違う角度で楽しむことが可能です。

 

そのため、村上作品の入り口として読み進めるのはもちろんのこと、過去の村上春樹作品に多く触れ、インスパイアされたビートルズの名曲「Norwegian Wood」に思い入れのあるコアな読者にとっても趣深い作品になるのではないでしょうか。