本を読むこと=考えることとし、よく考えないことは悪だとしています。

MENU

Fahrenheit 451

Fahrenheit 451は1953年に発表されたRay BradburyによるSF小説です。
Fahrenheitは華氏の意味。
華氏451度は摂氏233度にあたり、これは紙が自然発火する温度です。

 

ものを考えることが統制され、その元凶となる本が禁じられてしまう世界。
本が発見され次第、焼かれてしまう未来社会。
9.11以降のアメリカ社会を批判的な目線で書いたドキュメンタリームービーの作品名を「華氏911」と名づけたのも有名小説に関連させたものだとされています。

 

 

あらすじ

舞台は架空の近未来。そこではテレビを中心とした画一的な情報管理社会で、読書が禁止されている。書籍は見つかり次第、焼却処分され消防士によって焚書が進められている。
主人公の消防士モンターグも、自分の仕事を疑わない管理側の人間に過ぎなかった。
しかし、熱心な読書家で、妻リンダにそっくりな女性クラリスと出会い、彼は徐々に感化されていく。しかし、リンダはモンターグとクラリスとの関係にやきもちを焼きモンターグが本を所持しそれを読んでいると密告する。

 

本

消防士として書籍を焼くことを求められたモンターグは消防隊長を焼き殺してしまう。
殺人の罪で追われる身となったモンターグは追ってから逃れ森の中に逃げ込む。
その森の中で「本の人々」に遭遇する。
彼らはクラリスが以前モンターグに話していた森に住み読書をする人たちだった。政府に管理されることを嫌い、読書を楽しむ人々だった。

 

しかし、そこにも政府が迫ってくる。そこで彼らは手に入れた書籍を読み暗記をしていた。
そして自分達自身で暗記した本を焼くことをしていた。
モンターグは彼らとともに本を読む自由を得て「本の人」になるために詩集の暗記を始めた。

 

 

感想

この小説は政治的に言語統制された近未来を描いていると言われています。
Bradbury自身は後に「TVによる文化破壊」を描いているとコメントしています。
発表されたのが1953年なので書籍対TVの構図をとっています。
本を読むこと=考えることとし、よく考えないことは悪だとしています。

 

 

まとめ
  • 情報を得るだけでは意味がない
  • 考えることが重要

 

 

その他のおすすめ書籍はこちら